今回のワンフェスでは、3月の大震災の影響を受け、ワンフェスが創めたシステムとして知られる「当日版権システム」を断念せざるを得ない状況となり、それに伴い恒例の「ワンダーショウケース」も中止となる等、異例づくしの開催となりました。しかし、当日版権については様々な版権元が積極的に協力する等の体制を作って頂いた事もあり、結果として例年通りイベントは盛り上がったものとなりました。
そんな異例づくしの中で開催されたワンフェスの入場チケットとなるガイドブックの表紙には、いつも通りイベントのキャラクター「ワンダちゃん&リセットちゃん」の他に、鹿島神宮の「要石」が描かれ、そのバックには「PRAY FOR JAPAN」の文字が。しかしただ祈るだけではなく、主催者側や参加ディーラー、企業、一般のお客さんに至るまで、このイベントがそれぞれ「ベストを尽くす」事で開催に辿り着けたのではないかと思っております。その上での「PRAY FOR JAPAN」の文字。全ての「造形に携わる者」のアクティブな意気込みが、一見静かなこの文字の中に含まれていたのではないでしょうか。